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ちぎり絵 日中の絆 中区で展覧会

 日本と中国の愛好者たちが創作した和紙ちぎり絵や書画を集めた展覧会が9日、広島市中区の県民文化センターで始まった。県と中国・四川省の友好提携35周年や中国建国70周年を祝い、両国の計42団体、約400人が出品した計438点が会場を彩る。14日まで。無料。

 ちぎり絵を通じて両国の交流活動を続けるNPO法人「虹橋の会」(西区)が主催した。同会の会員からちぎり絵を教わった中国の学生や、庄原、廿日市市のサークルのメンバーたちが出品。細かくちぎった和紙を丁寧に貼り合わせてパンダや野花、田園などを緻密に表現したり、宮島(廿日市市)や中国・桂林など両国の景勝地を描いたりした力作が並ぶ。

 広島大の留学生鄭西吟(ていせいぎん)さん(25)=尾道市=は「柔らかな色合いで、和紙の繊細さも感じられる」と見入っていた。

 展覧会は、虹橋の会が2012年から2、3年ごとに開き4回目。同会理事長で、中国・大連市で育った残留孤児の岩井梅子さん(74)=西区=は「大好きな日本と中国の人たちの作品を多くの人に見てもらい、両国への理解を深めてほしい」と話している。(藤田龍治)

(2019年10月10日朝刊掲載)

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