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　山口県の村岡嗣政知事は７日、防衛省に山本朋広副大臣を訪ね、米海兵隊岩国基地（岩国市）の戦闘機部隊で規則違反が横行していた問題で、詳細を地元自治体に伝えていなかったことに対し、口頭で再発防止を求めた。山本副大臣は「反省している」と陳謝した。（河野揚）

　同省は１０月中旬、県や市に対し、米軍の事故調査報告書の概要を説明した。だが、手放し操縦や飛行中の読書などの規則違反があったと報告書に英文で記載されていることを県や市に伝えなかった。

　村岡知事は「信じられない言語道断の行為が行われていた。（同省は）ぜひ詳細を速やかに教えてほしい」と要請。同席した福田良彦市長も「詳細の報告がなく、不安や懸念が大きくなった」と訴えた。

　山本副大臣は「もう少し丁寧に細部にわたって説明するべきだったと反省している。今後はしっかり対応したい」と答えた。さらに「安全管理の徹底を米側に求めたい」とも述べた。

　村岡知事はこの日、来年度予算の要望活動のため、各省庁を回った。安倍晋三首相とも官邸で面会したが、岩国基地の問題については要望しなかったという。

（２０１９年１１月８日朝刊掲載）