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防衛相「反省」と陳謝 岩国米軍機違反 地元未報告で

 米海兵隊岩国基地(岩国市)所属の戦闘機部隊で規則違反が横行していた問題を巡り、河野太郎防衛相は8日の閣議後の会見で、防衛省が地元自治体に詳細を伝えていなかったことを「反省している」と陳謝した。意図的な情報隠しについては否定した。

 同省は10月中旬、山口県や岩国市に対し、米軍が9月下旬に英文で公表した事故調査報告書の概要を説明した。しかし報告書に書かれていた米軍の手放し操縦や飛行中の読書といった規則違反の横行については伝えていなかった。

 河野氏は「文書が千ページを超えていて、読み込むのに時間がかかり、詳細な説明を米側に求めていた」と釈明。「非常に問題なことが記載されていたので、速やかに関係自治体に知らせる必要があった」と述べた。

 意図的に情報を隠したのかとの質問には、「それはない」と答えた。河野氏自身が規則違反の内容を把握した時期については「割と最近だった」とし、早い段階で報告するよう担当部署に指示したと述べた。(河野揚)

(2019年11月9日朝刊掲載)

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