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広島市長 被爆者見舞う 「矢野おりづる園」と「倉掛のぞみ園」

 広島市の松井一実市長は2日、安芸区の原爆養護ホーム「矢野おりづる園」と安佐北区の「倉掛のぞみ園」で、被爆者を見舞った。17日までにほかの原爆養護ホーム2園と広島赤十字・原爆病院も訪れる。

 おりづる園では入所者35人と面会した。11月24日に広島市を訪れたローマ教皇フランシスコが、被爆者に「あの時を生き延びた方々を前に、その強さと誇りに深く敬意を表します」と語った演説とともに、会長を務める平和首長会議の活動を報告。「広島市が先頭に立って平和文化をつくり皆さんの思いを世界に発信していきたい」と話した。

 代表として栃木昌子さん(91)に花束を、岡田壽子さん(89)にメッセージカードを贈り、一人一人と握手を交わした。8歳で被爆した渡部治美さん(82)は「教皇を通じて広島のことを世界中の人に知ってもらえた。来年も健康でいるよう頑張りたい」と話していた。

 松井市長は毎年夏と冬、市内の原爆養護ホームと同病院を訪れている。(久保田剛)

(2019年12月3日朝刊掲載)

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