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核廃絶へ若い力に期待 前軍縮大使の高見沢氏 広島市長と面会

 スイス・ジュネーブの軍縮会議日本政府代表部トップの軍縮大使を1月に退いた高見沢将林(のぶしげ)氏(64)が27日、広島市を訪れ、離任あいさつなどのため広島国際会議場(中区)で松井一実市長と面会した。核兵器廃絶に向け、若い世代の活躍に期待を示した。

 高見沢氏は、広島や長崎から毎年、ジュネーブを訪れる高校生平和大使の活動に触れ、「各国の外交官も楽しみにしている。被爆の実態を伝える若い力は頼もしい」とさらなる活躍に期待した。今春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議については「状況は厳しいが、核兵器廃絶という究極の目標にそれぞれの立場から向かうことが大事だ」とした。続いて、原爆資料館(中区)を見学した。

 高見沢氏は2016年12月、防衛省出身で初めて軍縮大使に就任。今月13日に離任し、22日には長崎市を訪れた。(明知隼二)

(2020年1月28日朝刊掲載)

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