×

ニュース

国際交流 奨励賞選ぶ ヒロシマ平和創造基金 1個人・3団体

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡畠鉄也中国新聞社社長)は30日、国境を超えた相互理解と友好、平和創造につながる活動を続ける個人・団体に贈る本年度の「国際交流奨励賞」に、広島県内の1個人と3団体を選んだ。

 ケニア出身で福山市在住の英語講師ムドニ・エリック・ムネネさん(37)は、多国籍の住民で「インターナショナル・チーム」を結成し地域活動に積極的に参画する「多文化共生」を実践。

 「沼田日本語教室」は、日本語を母語としない人のため黒瀬美智子代表(83)=広島市安佐南区=らが20年以上前から教室を開いており、日本文化体験や地域住民との交流にも取り組む。

 NPO法人「安芸高田市国際交流協会」は、森脇洋平代表理事(69)らが市内在住の外国人のための日本語教室や、多言語による生活相談活動、子どもの学習支援などに力を入れている。

 「韓国の原爆被害者を救援する市民の会広島支部」は中谷悦子支部長(70)=廿日市市=ら10人余りで活動。在韓被爆者が被爆者健康手帳を取得するための支援や交流活動を続ける。

 第22回となる今回は計11件の応募があった。2月27日に広島市中区の中国新聞ビルで表彰式があり賞状と10万円の奨励金を贈る。(金崎由美)

(2020年1月31日朝刊掲載)

年別アーカイブ