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教皇庁大使館から返礼 原爆絵本贈呈グループへ

 昨年11月に広島市を訪れたローマ教皇フランシスコへ原爆絵本を贈った市民グループ「ひろしまと世界を結ぶこども文庫」に、ローマ教皇庁大使館(東京)から返礼のロザリオが届いた。ジョセフ・チェノットゥ大使のメッセージカードが添えられている。

 代表の柴田幸子さん(87)=安佐南区=が郵送で受け取った。大使のメッセージは英語で「教皇の来日に合わせ、すばらしい贈り物を送ってくれた。心から感謝の意を表したい」とつづられている。

 柴田さんは「教皇に絵本が渡ったのだと思う。広島でのスピーチは次世代の幸せを願い、核兵器や戦争をきっぱり否定してくれた」と喜んだ。「こども文庫」は、被爆50年に原作が出た「絵で読む 広島の原爆」(文・那須正幹、絵・西村繁男、福音館書店)の英訳版を、昨年11月に教皇宛てとしてローマ教皇庁大使館に送った。(桑島美帆)

(2020年2月12日朝刊掲載)

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