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5割近くの学生 賛否意思示さず 創価学会調査 「核禁条約署名せぬ日本 どう思う?」

 創価学会中国学生平和委員会は3日、中国地方出身者を中心とする全国79校の大学生と専門学校生を対象にした平和意識調査の結果をまとめた。核兵器禁止条約に署名していない日本政府の立場を支持するかどうかについて5割近くが「分からない」と答え、依然として条約の理解度の低さに課題があるとしている。

 条約に署名しない日本政府の立場への賛否について「分からない」は48%で、昨年と比べて6ポイント減少した。「支持する」は16%、「支持しない」は36%で、それぞれ3ポイント増えた。別の設問で、条約を「知っている」は23%、「聞いたことはある」は64%だった。

 広島市役所で記者会見した広島大3年小川勇輝さん(20)=東広島市=は「禁止条約の知識がなく、政府の立場に賛否の意思を表示できていない。まずは条約を知ってほしい」と話した。

 調査は新型コロナウイルスの影響でインターネットで実施し、6月までの2カ月間で373人が回答した。広島に原爆が投下された日の正答率は77%と、詳しいデータが残る2006年以降で最高。原爆資料館(広島市中区)の訪問率は85%で、3番目に高かった。(新山創)

(2020年7月4日朝刊掲載)

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