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アンネ思いフクロウの絵 三原の戸田さん 福山の記念館に寄贈

 福山市御幸町のホロコースト記念館に、三原市西宮の戸田静雄さん(77)がフクロウの絵を贈った。6月に初めて来館し、アンネ・フランクの生涯に触れた思いを作品に込めた。

 縦33センチ、横64センチのヒノキの板に、赤富士を背景にした色鮮やかな7匹のフクロウを描いた。戸田さんは約20年前から、幸せを招くといわれるフクロウをモチーフに絵を描き、三原市や介護施設への寄贈を続けてきた。今回は「自分にできることで平和への思いを表現したい」と約1週間かけて描いた。

 館内の見学では、アンネが日記をつづった隠れ家の部屋を再現したスペースで、その後に起こる悲劇を思い立ちすくんだという。戸田さんは「記念館が平和を発信する中心になってほしい」と願う。大塚信館長は「平和を語りかける心温まる作品」と感謝した。(滝尾明日香)

(2020年7月10日朝刊掲載)

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