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[コロナ禍の8・6] 原爆資料館 ネットで巡ろう 22日 ICANがツアー

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))は22日午後6時半から、原爆資料館(広島市中区)を英語でガイドするインターネット上のツアーを開く。新型コロナウイルスの影響で海外から訪問者が減る中、被爆の実態への関心を高める狙い。無料。

 配信は閉館後の30分間を予定しており、会員制交流サイト(SNS)インスタグラムを使う。ガイド役は平和教育に取り組むNPO法人「ピースカルチャービレッジ」(三次市)のスタッフで米国出身のメアリー・ポピオさん(28)が担う。

 ツアーでは、乗っていた幼児が亡くなり焼け焦げた三輪車や、中身まで黒焦げの弁当箱などの展示品を紹介する。加藤秀一副館長も、新型コロナ収束後の来館などを呼び掛ける。

 24日午前8時には長崎市の長崎原爆資料館から配信する。それぞれ、終了後の24時間はインスタグラムで視聴できるという。

 ICANの川崎哲(あきら)国際運営委員は「コロナ禍の中にあっても、75年の節目に核兵器の非人道性を世界に発信したかった。この時限りの貴重な機会として参加してほしい」と呼び掛ける。

 希望者は、インスタグラムのICANのアカウント(@nuclearban)をフォローして視聴する。(新山創)

(2020年7月22日朝刊掲載)

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