広島と長崎への原爆投下をどう考えるか―。被爆者の40・4%、若者の45・4%が「どんな理由があれ、投下すべきでなかった」と答え、最も多かった。次いで「非人道的で許せない」が被爆者の23・2%、若者の13・9%を占めた。原爆投下を否定するだけでなく、被爆者には「許せない」との怒りが今も渦巻いている。
半面、原爆投下を容認・受忍する回答も一定の割合を占めた。「戦争中で、やむを得なかった」は被爆者が12・6%、若者も10・2%で、いずれも一割を超えた。
「戦争終結のため仕方なかった」は被爆者が5・3%だったのに対し、若者は10・1%と二倍近くになった。さらに「アジア侵略の結果」は被爆者が1・0%、若者は5・0%で、やはり若者が高かった。
これら三項目を合わせた原爆投下を容認・受忍している層は、被爆者で18・9%。若者は25・3%で、四人に一人が「絶対悪」とは考えていない実態が分かった。