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連載 被爆70年

東京都

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唯一の被爆国日本としてその悲惨さを伝えること、核廃絶をめざすことが大切です。現在生存する被爆者の年齢は80歳近くになります。やがていなくなります。あとは若い人に託すしかありません。そのためには学校教育が必要です。平和になれきっている若者が多すぎます。政府が本腰を入れて取り組む必要があります。教材に入れなければいくらPRしても限界があります。

70歳代  男性

被爆者の言っている「ノーモア」という言葉は、報復(シカエシ)を否定するものです。報復を否定する思想が世界に広がれば、戦争をなくすことができるという思いからです。2002年の平和式典の子ども代表の後輩から「今度は私たちが平和のリレーランナーをして、受け取った命のバトンをしっかり握りしめ、戦争や原爆の恐ろしさと平和の尊さを語りついでいきます。私たちが主人公」というメッセージをいただきました。皆さんの心の中に生き続けさせてください。

80歳代  男性

若い子供達は「核のない明日の平和」「戦争のない世界の実現」にむかって自分達に「何ができるか」「何をすればよいのか」考えてくれると信じている。

70歳代  男性

戦争に至る迄の時代背景から、学校教育でしっかり学んでほしい。その上、原爆が投下された日本の状況を、被害者として、加害者としての両面から学んでほしい。現代の世界の問題点を、しっかりと見つめてほしい。

70歳代  女性

原爆被害の実態を追体験してもらいたい。そのために、五感を働かせ学ぶことです。学ぶことです。見る―原爆資料館を訪ねる。原爆遺跡を訪ねる。墓地を訪ねる。聞く―被爆者の話を聞く。生存者から直接が一番いいが、DVDでも、CDでもいい。触る―原爆瓦の泡だった表面を触るだけでも、原爆の高熱を感じることができる。味わう―すいとんを食べる会などがある。におう―においは追体験できないかもしれないが、長崎大医学部には被爆者の臓器がホルマリン漬けで保存してある。そのホルマリンのにおいをかぐだけでも、追体験の参考にはなる。学ぶ―原爆関連の書籍は多い。

80歳代  男性

アメリカ、ロシア、中国等、核兵器の保有国が同時に一斉に核兵器を廃棄するしか道はない。

80歳代  男性

傷一つなく助かったと喜んだ人も、死んでいった。原爆は、二重、三重にも人を苦しめた。あれほど、残虐非道な兵器はない。このような兵器はやがて人類を滅亡させる。決して使ってはならない。

80歳代  男性

戦争中に生まれましたので、原爆も空襲の延長線上にとらえていましたし、私達の時は福島の原発事故のように何キロ以内立入禁止など誰もさわぎませんでした。畑で出来た物も当然食べていました。周りの人達も被爆の話をする事もなく、子供の時父が原爆にあった事は口外するなと言っていた意味もわからないままでした。自分が出産する時もしかして子供に何か影響があったらどうしようと初めて心配になりました。被爆した事が自分だけでなく子供、孫にも影響するかもしれないと言われると起きてみなくてはわからないだけにとても不安です。被爆者運動に参加しても何も変化がない事にむなしさを感じています。私達被爆者は若い人達が自分でどうする事も出来ないような被害者にだけは、ならないでほしいと思っています。その為に何をすべきか、何が出来るか考え、行動してほしいと思います。

70歳代  女性

現代の日本人は平和ボケにより優柔不断状態にあり、子供たちを厳しく真理をもって教育すべき。子育ては何事よりも立派な大仕事である。それこそが地球との平和の根源であろうと思います。

70歳代  女性

原発も含め、すべての核を廃絶すべきです。現在、民族間や色々な国で戦いがあります。武器を使った戦いでは、老人、子ども、母親等、弱いものが犠牲になっています。何とか、武器による戦いではなく、話し合い、協議で何とか治まってほしいと思います。日本には憲法の中で戦争をしてはならないとありますが、集団的自衛権の行使という形で戦争への道が開かれようとしています。何とか、それは食い止めたいと思います。

70歳代  男性

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