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ヒロシマ用語集

ハワイ移民

7割が広島・山口県民

 日本からハワイへの移民は、1885年に始まりました。サトウキビ農場で働いてほしいというハワイ国王の申し出を受けたからです。

 広島県や山口県は、積極的に移民を勧(すす)めました。沿岸部を中心に人口が増えていたことや不況(ふきょう)のため、ハワイで働いた仕送りで生活を豊かにできる、と考えたからです。もともと国内各地へ出稼(でかせ)ぎに行く風土だったこともあり、多くの人がハワイへ行きました。

 政府が移民を奨励(しょうれい)した85~94年に、日本から移民した約2万9千人のうち、広島県からが38%で全国トップ。次は36%の山口県でした。

 米国への移民は1924年に法律で禁止されるまで続きました。20年には、ハワイの人口約25万6千人のうち4割以上を日本人が占(し)めていました。

 第2次世界大戦が始まると、ハワイでは、教師や記者などの主だった日本人が収容所に入れられました。日系2世の青年は部隊を編成。ヨーロッパ戦線に立ちました。