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ジュニアライター発信

中学生が考える「平和」 新潟の修学旅行生と討論

 中国新聞のジュニアライター11人と、修学旅行で広島を訪れた新潟県長岡市の長岡南中の2年生131人が9日夜、広島市中区のホテルで「私たちの考える平和とは」をテーマに意見を交わした。

 ジュニアライターの府中中3年坂本真子さん(15)は、佐々木禎子さんの同級生たちが募金を呼び掛けて建立した原爆の子の像の取材を紹介し、「子どもの力は大きい。平和のために世界の人と協力したい」と強調。広島女学院中2年の高矢麗瑚(れいこ)さん(14)は「物質的な豊かさを求めるのではなく、心を豊かにすべきだ」と訴えた。

 長岡南中の岡村美紗さん(14)は「意見が違っても互いに納得いくまで話し合う必要がある」と主張。意見交換を通して、違いを受け入れることや対話の大切さを確認した。

 長岡南中生は、この日広島に到着。10日までの滞在中、被爆体験を聞いたり原爆の子の像に千羽鶴をささげたりした。平和学習に取り組む同校は昨年夏、ジュニアライターを長岡市に招くなど交流を続けている。(増田咲子)

(2012年3月12日朝刊掲載)

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