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ジュニアライター発信

平和使節 交流通じ世界と友情

 NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、広島市西区)は1965年の創立(そうりつ)時からほぼ毎年、米国や韓国(かんこく)と「平和使節」を交換しています。交流を通して、友情を築く目的です。

 平和使節は公募(こうぼ)で選ばれます。日本からは被爆者を含(ふく)む4人程度が外国を訪(おとず)れ、教会や学校で被爆体験や原爆詩を語ります。日本に来る平和使節は被爆者の証言を聴(き)いたり、8月6日の平和記念式典に出席したりします。

 夫婦でWFCの館長を務めるジョアン・シムズさん(70)は「友情の輪を広げ、戦争のない世界をつくりたい」。夫のラリーさん(70)は「被爆者から直接聴いた核(かく)の恐(おそ)ろしさを、参加者が広げてくれている」と手応えを感じています。

 この他、原爆養護ホーム(中区)を毎月訪れて、被爆者の誕生(たんじょう)日を祝います。海外から訪れる人に平和記念公園(同)を案内し、被爆証言を聴いてもらう活動もしています。(中3・高矢麗瑚)

(2012年4月23日朝刊掲載)

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