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ジュニアライター発信

聞き取り基に影絵制作

 広島城北中・高(広島市東区)の社会問題研究部は、平和や人権について学ぶ活動をしています。約20人が所属しています。

 第2次世界大戦中に高暮ダム(庄原市)の建設に動員され、亡くなった朝鮮人の冥福(めいふく)を祈る「高暮平和の集い」や、原子力発電に関する学習会に参加。被爆者の体験などを基に、他校と一緒に影絵(かげえ)も制作しています。作品は毎年8月5、6日に、元安橋(広島市中区)の東詰(づ)めで展示。来場者からは「感動したよ」との声が出るそうです。

 戦争・原爆体験者から証言を聴く活動にも力を入れています。地元のお年寄りから聞き取りをしたり、毎年8月6日の「被爆者証言のつどい」にも参加したりしています。部長の高3新谷望さん(17)は「同じ原爆に遭った人でも、平和の感じ方はそれぞれ違うし、生の証言を聞けるのは大事。後輩(こうはい)にも参加し続けてほしい」と話します。(高2・秋山順一、高1・石井大智)

(2012年6月12日朝刊掲載)

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