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ジュニアライター発信

むつみ園で毎年交流

 国泰寺中(広島市中区)は1952年から、生徒会執行(しっこう)部を中心に青少年赤十字(JRC)活動に取り組んでいます。原爆養護ホーム訪問や折り鶴づくり、募金(ぼきん)など奉仕(ほうし)の心を大切にしています。

 折り鶴は年2回、1週間かけて作ります。毎年夏、全校生徒が出身小学校や地元で開かれる4カ所の原爆慰霊(いれい)祭にそれぞれ参加し、折り鶴を手向けます。

 原爆養護ホームの舟入むつみ園(中区)も毎年訪問。折り鶴を贈(おく)っています。お年寄りとゲームや歌で交流し、被爆体験も聞かせてもらいます。

 昨年秋には、東日本大震災の被災(ひさい)地を支援(しえん)するため、「ヒロシマの人間として、原発事故で苦しむ福島の人を思いやり、風評に惑(まど)わされない」ことを誓(ちか)いました。福島第1原発事故の被災者が、被曝(ひばく)したことで偏見(へんけん)を持たれていると知ったからです。

 生徒会長の3年今井雄大(ゆうだい)君(14)は「偏見をなくし、平等に暮らせる世界をつくるため、行動したい」と話していました。(高3・野中蓮、写真も)

(2012年6月18日朝刊掲載)

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