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ジュニアライター発信

広島市立大のサークル「S2」

 広島市立大(安佐南区)の平和活動サークル「S2」は、平和のために学生ができることを考え、実行することを目標に活動しています。S2は「Smile Smile」の略。笑顔を一つでも増やせるようにとの願いを込(こ)めた名前です。

 約30人のメンバーは本年度、広島原爆について学んで発信する「国内組」や、ペットボトルのふたを集めて途上(とじょう)国の子どものワクチンにする「CAPS」、学生食堂のメニューの価格のうち20円を途上国に送る「TFT」など五つのグループに分かれて活動しています。部長の工藤絢花さん(19)は「いろんな形で平和にアプローチをしたい」と意気込(いきご)んでいます。

 国内組はスタディーツアーを行っています。全国から学生を募集(ぼしゅう)し、中区の平和記念公園や原爆資料館の案内、被爆者の話の聴講(ちょうこう)後、平和や核(かく)についてディスカッションします。メンバーは、きちんと説明できるよう事前にたくさん勉強します。

 高校生のころ、平和や国際問題に興味がありましたが、偽善者(ぎぜんしゃ)だと思われるのを恐(おそ)れていたという副部長の田中美琴さん(19)。S2はみんなが平和に興味があり、一緒に行動できるのが魅力(みりょく)だそうです。(高1・来山祥子)

(2012年7月10日朝刊掲載)

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