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ジュニアライター発信

8・6 原発「0%に」半数超す ジュニアライターがアンケート

 中国新聞のジュニアライターは、広島への原爆投下から67年となる6日、近い将来の原発依存度についてどう考えるか、広島市中区の平和記念公園で10代の若者にアンケートした。回答した国内外の183人の半数以上が脱原発を求めていた。

 アンケートでは、2030年までに日本の原発依存度を何%にしたいか尋ねた。選択肢として示した回答は「0%」「15%」「20~25%」の三つ。併せて、自分の考えも答えてもらった。

 北海道から沖縄までの18道府県に加え、フィンランドをはじめ外国の留学生ら13人が回答。半数強の53.0%が「0%」を選び、脱原発を求める傾向が若者の間でも強いことが分かった。

 福島県郡山市の中学2年佐藤風希さん(13)は「広島に来て原発の恐ろしさを間近に感じた」。廿日市市の高校3年政重みちるさん(17)は「核廃棄物はたまるばかり。無理してでもやめないと、結局困るのは自分たち」と答えた。「事故が起きたらコントロールできない」「いつ誰が大切な人を失うか分からない。安心安全な生活に原発は必要ない」などの意見もあった。

 「15%」を選んだのは4割弱。電力不足を懸念する一方、「少しずつでも確実にゼロを目指すべきだ」の声も目立った。どうすべきか、よく分からず、真ん中の「15%」を選んだ高校生もいた。

 「20~25%」は7.1%。「原発をなくすことで職を失う人がいる」などの理由を挙げた。(増田咲子)

(2012年8月20日朝刊掲載)

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