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ジュニアライター発信

高校生国際交流 一緒に平和メッセージ

 AIU高校生国際交流プログラム実行委員会(東京)は毎年、夏休みに米国で実施(じっし)する国際交流プログラムの参加者を全国で募集(ぼしゅう)しています。私はことしの参加者に選ばれ、7月22日から8月13日まで、米国に滞在(たいざい)しました。

 日本からの参加者は40人。ホームステイのほか、プリンストン大(ニュージャージー州)の寮(りょう)で米国の高校生40人と共同生活しました。

 8月6日には、広島出身者としてスピーチしました。私が通う学校でも、学徒動員で建物疎開(そかい)作業に出ていて、300人余りが亡くなった話をしました。

 また、日米両国の生徒が、縦60センチ、横85センチの板に、平和を願うメッセージを書き、折(お)り鶴(づる)を貼(は)りました。この「ピース・メッセージ」は、平和記念公園(広島市中区)にある原爆の子の像にささげる予定です。

 原発についても議論しました。日米いずれの生徒からも賛成と反対の意見が出ました。特に、福井県出身の生徒から、危険なのは分かっているが、福井は経済のほとんどが原発で成り立っているので、急になくされると職がなくなる、との興味深い意見が出ました。

 どんな立場であっても相手を尊敬することと、自分が日本人であることに誇(ほこ)りを持って生きる大切さを学びました。(高2・村井咲絵)

(2012年9月11日朝刊掲載)

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