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ジュニアライター発信

東北アジア青少年ピースキャンプ 日中韓で友情を深める

 毎年夏、日本、韓国、中国の主に中高生が集まって「東北アジア青少年ピースキャンプ」(NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター=WFC、広島市西区=主催(しゅさい))をしています。

 順番に中国、韓国、日本で開いていて、今年で3回目。第2次世界大戦で戦った国同士ですが、交流を通して平和について学び、互(たが)いの絆(きずな)を育んでいます。

 今年は7月24~31日、広島市安佐北区の市青少年野外活動センターで行われ、私たちも参加しました。約30人が5グループに分かれて、さまざまな活動をしました。例えば、目隠(めかく)しした人を誘導(ゆうどう)しながら森の中を歩き、木に取り付けてあるナンバープレートを探すゲーム。言語の壁(かべ)があっても、協力すれば乗り越えられることを学びました。目隠しをして怖(こわ)かったですが、周りの友達が支えてくれ、うれしかったです。

 毎日、夕食には各国の料理を作りました。キャンプ場だったので火も自分たちで起こしました。中国のメーン料理は水ギョーザ。韓国はキムチを使ったパンケーキやチゲ(鍋(なべ))、日本はちらしずしを作りました。互いの国の人たちも手伝いました。

 戦争の歴史を学ぶだけではなく、お互いを知り、国ではなく一人の人間として「友達」になることが、平和な世界への近道だと感じました。(高2・坂田弥優、中3・高矢麗瑚)

(2012年9月24日朝刊掲載)

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