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ジュニアライター発信

広島YMCAのユースピースセミナー 戦争の恐ろしさ実感

 広島YMCA(広島市中区)は毎年、世界の若者が被爆地広島で平和について考える「ユースピースセミナー」を開いています。34回目となる今年は、8月4~6日に広島市内で開催(かいさい)。日本やドイツ、台湾(たいわん)、韓国(かんこく)、フィリピンの高校生や大学生ら約60人が参加しました。

 中区の原爆資料館を見学し、平和記念公園内の慰霊碑(いれいひ)を巡り、被爆者の証言も聴(き)きました。原爆攻撃(こうげき)を命じたトルーマン米大統領の孫を招いたフォーラムにも参加。戦争の恐(おそ)ろしさを学び、平和のために自分たちに何ができるかについて話し合いました。

 参加者からは「戦争は悲劇しか生まない」「意見交換(こうかん)を通し、さまざまな考え方を知ることが大切だと思った」という感想が寄せられました。

 セミナーを担当している広島YMCA国際コミュニティーセンターの家守治司(けもり・はるし)さん(48)は「世界には、さまざまな考え方があることを知り、それを友だちや家族に伝えてほしい」と強調(きょうちょう)。「約束を守るなど、身近にできる平和のための努力を積み重ねていくことが、平和への一歩となる」と話していました。(高1・石井大智)

(2012年11月5日朝刊掲載)

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