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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 福島支援のポスター・書道展 国内外 若者交流広がる

 広島と福島、インドネシアを、書道やポスターで結ぶプロジェクト「書道の力~震災(しんさい)を忘れない~」が進められています。この3カ所の間で作品を交換(こうかん)して、展示、交流する企画(きかく)です。

 きっかけは、3月下旬(げじゅん)に広島、江田島両市を会場に開かれた「青少年平和大使ワークショップ」(国連教育科学文化機関=ユネスコ)バンコクオフィスなど主催(しゅさい)。参加者は平和に関する行動計画を立てました。AICJ高(広島市安佐南区)3年の池田奈津紀さん(18)やインドネシアの大学生モハマド・リドワンさん(24)が、このプロジェクトを計画しました。

 インドネシアでは、大学、高校生を中心に東日本大震災からの復興をテーマにしたポスター68点が寄せられました。虹(にじ)や太陽の絵に日本語のメッセージを添(そ)えています。

 福島からは、池田さんが今年の春休みに南相馬市を訪れた際に交流したNPO法人チームふくしまを通じて23点の書が届きました。広島は、AICJ中高の書道部員が12点を出品しました。これらの作品は10月28日~11月1日、広島市まちづくり市民交流プラザ(中区)で展示しました。

 池田さんは「学生の場合、募金(ぼきん)のお金は親が稼(かせ)いだもの。自分でできることをしたいと思った。実行するのは大変だったが、福島の人に感謝してもらえ、うれしい」と話しています。(高2・坂田弥優)

(2012年12月11日朝刊掲載)

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