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ジュニアライター発信

やっぺす☆広島 震災被災地に笑顔届けたい

 安田女子大(広島市安佐南区)には、「やっぺす☆広島」という、東日本大震災(だいしんさい)の被災地支援(ひさいちしえん)を目的としたサークルがあります。「やっぺす」は、宮城県石巻市の方言で「やりましょう」という意味です。

 代表の児童教育学科3年教誓(きょうせん)紘子さん(21)たちが昨年3月に宮城県へ行ったのが、支援のきっかけです。被災地を見て、「何か自分たちにできることはないか。力になりたい」と、同年5月に設立しました。現在、メンバーは3年9人、1年4人の計13人です。

 「同じ仙台(せんだい)でも、場所によって風景が全然違(ちが)う。復興に差を感じた」。現地に行った同学科1年石塚(いしづか)優希さん(19)は、そう話します。同学科3年の天野彩音さん(20)は「仮設暮らしの人の力になりたいと思って行ったが、強く生きる姿に逆に勇気をもらった」と言います。

 昨年11月に開かれた同大の学園祭では、広島と宮城の特産物の色をコラボさせた髪飾(かみかざ)りをデザインし、200個販売しました。毛糸の花飾りで、モミジの赤やレモンの黄色(広島)、米の白、ズンダ豆の緑(宮城)を花びらの色に使っています。石巻市の仮設住宅に住む人の手作りです。

 支援は、今後も続けていきます。「物資を送るんじゃなくて、被災地の人たちを笑顔にできるような活動を広島でしたい。他の大学とも協力していきたい」と教誓さん。被災地との仲介(ちゅうかい)役になりたいそうです。(高2・井上奏菜)

(2013年1月21日朝刊掲載)

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