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ジュニアライター発信

広島学院中・高のジャグレンジャー 曲芸磨いて施設訪問

 ジャグレンジャーは、広島学院中・高(広島市西区)の生徒約20人による同好会です。ボールやひも、棒など道具を使った曲芸(ジャグリング)をしています。

 発足は1996年1月。当時、高校2年だった生徒が、ボランティアで阪神大震災(はんしんだいしんさい)の被災地を訪問したのがきっかけ。「被災者に笑顔を届けられるから」と、同級生と始めました。

 学校の文化祭のほか、老人ホームや幼稚園(ようちえん)、地域の祭りなどで公演しています。練習は、始業前や休憩(きゅうけい)時間に、自主的にやっています。

 高校2年の池田駿(しゅん)さん(17)は中2の時、同級生に誘(さそ)われて始めました。得意な道具は「ディアボロ」という、おわんを2個つなげたような駒。2本の棒の先に通したひもで操ります。

 一番印象に残った活動は、デイケアの施設(しせつ)を訪問した時。「若い人が自分のためにやってくれるなんて」と、おばあさんが泣きだしたそうです。

 部長の中学3年奥本尚(たか)範(のり)さん(15)は昨年5月、テレビで見て魅力(みりょく)を感じて、入部しました。「どんな人が見ても楽しんでもらえるジャグリングをしたい」。これからも、学校の文化祭をはじめ年10回前後の公演を続けていきます。(高1・石井大智)

(2013年2月18日朝刊掲載)

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