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ジュニアライター発信

ボンドゥ バングラで学校建設支援

 ボンドゥでは、広島の20~40代の約20人がバングラデシュを支援(しえん)する活動をしています。ボンドゥは現地のベンガル語で「友達」を表します。2004年5月に設立しました。

 きっかけは、広島平和文化センター(広島市中区)が実施(じっし)した青少年国際交流・協力スタディーツアー。バングラデシュを訪れたメンバーが、学校へ行けずに働いている子どもがたくさんいる現実に直面しました。識字率が低いことも知りました。そこで「何か支援をしたい」と、小学校に行っていない子どもが通うプレ・スクールを建てる目標を立てたのです。

 学校の運営には毎年10万円必要です。街頭募金(ぼきん)や、イベントでのカレーやお菓子(かし)の販売で資金を集めました。学校「ボンドゥ」は07年1月に完成。毎年35人の子どもが無償(むしょう)で通っています。

 今も街頭募金やイベントでの出店をしています。広島の人たちにバングラデシュについて理解を深めてもらう講座も開催(かいさい)。2年に1回、現地視察もしています。

 創立10年目の今年は、01~09年のスタディーツアーに参加した100人以上に声を掛け、6月に同窓会を開くそうです。代表の会社員秦武士さん(31)=中区=は「教育の支援だけでは貧困問題は解決しない。全体的な底上げが必要だ」と話しています。(中3・岩田壮、中2・谷岡南実)

(2013年4月29日朝刊掲載)

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