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ジュニアライター発信

緑井小「平和の集い」 原爆がテーマ 毎年学習

 緑井小(広島市安佐南区)の「平和の集い」は、原爆の事実を受け継ぎ、平和とは何かを学ぶため、2006年に始まりました。

 毎年8月6日の登校日に学校で開いています。昨年は6年生が、原爆の子の像(中区)に寄せられた折り鶴を使って作った絵を披露(ひろう)しました。絵は、原爆ドーム(同)や世界の国旗を描いた作品など五つあり、それぞれについて説明しました。

 戦後、本川小(中区)の児童が米国から届(とど)いた文房具(ぶんぼうぐ)のお礼に絵を贈(おく)った話を基にしたドキュメンタリー映画(えいが)のダイジェスト版も見ました。映画を作った米国在住の重藤静美(しげとう・しずみ)さんも招き、映画に込(こ)めた思いを聞きました。重藤さんとの出会いが縁で、折り鶴で作った平和の絵が米国の小学校や教会で展示(てんじ)されたそうです。

 今年は、原爆についての映像や音楽などを通して、人々の夢や希望を消し去った原爆の悲惨(ひさん)さを学ぶ予定です。

 平和学習を担当(たんとう)している有森歩教諭(きょうゆ)(42)は「原爆について知り、自らの手で平和を創(つく)るにはどうすればいいかを考えるきっかけにしてほしい」と話していました。(中2・見崎麻梨菜)

(2013年6月24日朝刊掲載)

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