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ジュニアライター発信

広島ジュニアマリンバアンサンブル 音楽通じ世界中を結ぶ

 広島ジュニアマリンバアンサンブル(広島市西区)は、1991年に結成されました。平和を訴えるため、国内外で演奏活動をしています。

 8月10日には、オーストラリアのメルボルンで開かれる「ヒロシマ・ナガサキ・メモリアル・ピースコンサート」に出演します。海外公演が4度目という東浄小(東区)6年の上田龍聖(りゅうせい)君(11)は「自分たち子どもだからこそ、相手に伝わる『平和』がある」と意気込(いきご)んでいます。

 主宰(しゅさい)する浅田三恵子さん(59)は「子どもたちだけで自由に音楽を作り上げてほしい」と結成した理由を説明します。メンバーは幼稚園児から高校1年までの22人。全員、浅田さんからマリンバの個人レッスンを受けています。

 幼稚園の年中のころから続けている庚午小(西区)6年の伊藤帆南(はんな)さん(11)は、マリンバの魅力(みりょく)について「マレット(ばち)を替えるだけで、いろいろな音が出せる」と話します。

 海外公演は2000年6月の米国ニューヨークのカーネギーホールをはじめ、ロシアや中国、台湾(たいわん)、フランス、ベトナムなどで実施(じっし)しています。国際会議などで広島を訪れた人たちの歓迎(かんげい)会で演奏したのを機に、声を掛けられるケースが多いそうです。公演の時には毎回、平和メッセージを読み上げます。

 古田中(西区)2年の柴崎楓歌(ふうか)さん(14)は「休日も友達と遊ぶ暇(ひま)はないけれど、現地の人々に喜んでもらえるから頑張(がんば)れる」と言います。メンバーの目標は「世界中の平和」。音楽という世界共通の「言葉」で人と人をつなぎ、平和の実現を目指しています。(中3・谷口信乃、写真も)

(2013年7月23日朝刊掲載)

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