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ジュニアライター発信

楠那ネパール友好協会 学校に通えぬ子を支援

 楠那(くすな)ネパール友好協会(広島市南区)は、ネパールの子どもたちを支援(しえん)しています。貧しくて学校に通えない子どもたちの里親になったり、治療(ちりょう)費を払えない患者(かんじゃ)たちのためにお金を送ったりしています。

 設立のきっかけは、1994年の広島アジア競技大会。広島市内の公民館が、それぞれ一つの国や地域(ちいき)の選手を応援(おうえん)する「一館一国運動」を展開(てんかい)しました。楠那公民館(南区)は、ネパールを担当(たんとう)しました。

 大会が終わった後も、ネパールとの交流を続けようと、97年に、地域の住民たちが友好協会をつくりました。今、約30人のメンバーがいます。

 活動に使う資金は、ネパールの民芸品や、ネパールの調味料で味付けした鶏(とり)の空揚(からあ)げなどをイベントで販売(はんばい)して集めています。平均して年に約30万円を現地に送っているそうです。

 「ネパールはアジアの貧しい国の一つ。教育を十分に受けられない子どもがまだたくさんいる」と会長の山崎隆一さん(73)=南区=は指摘(してき)します。「子どもたちには学校に通って基本的なことを学び、一生懸命(けんめい)に生きてほしい。将来(しょうらい)、ネパールを少しずつ変えてくれる若者に育ってもらいたい」。そんな願いが地道な活動を支えています。(高2・木村友美)

(2013年11月25日朝刊掲載)

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