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ジュニアライター発信

ベトナム友の会-ヒロシマ 小学校に文具など寄贈

 NPO法人「ベトナム友の会―ヒロシマ」(広島市安佐北区)は、ベトナムの小学校に文房具(ぶんぼうぐ)や本を贈(おく)ったり、絵を通じた交流を進めたりしています。

 現在、会員は165人と13団体。始まりは、ブレーカーなどの電気機械メーカー「テンパール工業」(南区)の社員17人でした。ベトナム・ホーチミンに工場を建てる時、現地の人にさまざまな手助けをしてもらい、「何かお返しがしたい」という気持ちで2003年に発足しました。

 ベトナム商工会議所の日本担当者から、ホーチミンや郊外(こうがい)の小学校を毎年紹介(しょうかい)してもらい、本や鉛筆(えんぴつ)、ノート、画材などを贈っています。

 10年からは、大州小(同)の子どもと現地の小学生が、描いた絵を交換(こうかん)して展示し合う手助けも始めました。いずれは、先生同士の交流などもしたいそうです。

 理事長の東(ひがし)輝満さん(71)は「都市部と郊外で貧富の差が大きい。田舎の小学校では、筆箱にちびた鉛筆が1本しか入っていない子どももいる」と語ります。ベトナムでは、中学校は義務教育でないため、貧しくて進学できない子どもも多いのです。会は、奨学(しょうがく)金制度のようなものを設けて、ベトナムと日本の懸(か)け橋になる人がたくさん育ってほしい、と願います。

 日本の子どもたちには、「世界の動きに関心を持ってほしい。そうすれば理解も深まる」と東さんは言います。私も他国のニュースにもっと注意を向けようと思います。(小6・藤井志穂)

(2014年1月20日朝刊掲載)

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