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ジュニアライター発信

なぎさ中・高ジュニアライター3人 授業で取材体験発表

 平和をテーマに取材・活動している中国新聞ジュニアライター3人が、通っている広島なぎさ中・高(広島市佐伯区)の授業で、被爆者や国際協力に取り組む人を取材して感じたことを発表した。

 中2の見崎麻梨菜さん(14)と谷岡南実さん(14)、高2の寺西紗綾さん(17)。「わたしにできること」をテーマにした中学1年生約200人が対象の授業で、見崎さんは、爆心地から約1キロで被爆し血便や脱毛に苦しんだ藤重忠子さん(89)の取材について紹介した。「涙を流して語る姿から原爆への憎しみや悲しみが痛いほど伝わってきた。戦争のむごさを忘れず、ジュニアライターの活動を精いっぱいやりたい」と語った。

 谷岡さんは「被爆者の気持ちをじかに聞くことが大切だ」。寺西さんは、内戦を経験したカンボジアを支援する大学生の取材を基に「苦しんでいる世界の人にも目を向けて」と訴えた。

 熱心に聞いていた山我宗一郎君(13)は「平和は大切で、核兵器はなくすべきだと思う。まず周りの人に伝えたい」と話していた。

 3人は、平和活動に取り組むNPO法人ANT―Hiroshima(アント、中区)理事長の渡部朋子さん(60)と共に発表した。渡部さんは「原爆について自分の言葉で語れるようになってほしい」と呼び掛けた。(増田咲子)

(2014年2月10日朝刊掲載)

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