×

ジュニアライター発信

[ジュニアライターこの一作] 「かわいそうなぞう」(つちや・ゆきお・文、たけべ・もといちろう・絵) 戦争で動物も被害に

 太平洋戦争中、東京の上野動物園で本当にあった話を基にしています。  私は、この象たちが戦争のために殺されるのがかわいそうだと思いました。特に、食べ物をもらえないのに、よろけながらも必死に芸当をして食べ物をもらおうとしている場面が印象に残って、忘れられません。飼育員の人たちは象たちが弱っていくのを見たくなかったはずです。

 私は、犬を2匹(ひき)飼っています。とてもかわいいです。もし、犬に食べ物や水をあげてはいけないと言われても、目の前でおすわりをされるとかわいそうになって、我慢(がまん)ができず、こっそり食べ物をあげてしまうと思います。

 戦争はやってはいけないことです。

 私は、動物も戦争の被害に遭(あ)ったことを初めて知りました。象3頭は何も悪いことをしていません。もし戦争がなかったら、たくさんの人も動物も幸せに生活できたし、動物たちは殺されないで済んだでしょう。  今も世界で内戦や紛争(ふんそう)が起きているけれど、動物を殺さないでほしいです。(小6森本柚衣)

(2015年11月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ