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ジュニアライター発信

10代「先生」 ヒロシマ発信 ジュニアライター 神戸大付属小生に説明 被爆電車やお好み焼き 手作り資料やクイズ活用

 核兵器のない平和な世界の実現を目指して活動している中国新聞ジュニアライターの高校生が、平和学習のため被爆地広島を訪れた神戸大付属小(兵庫県明石市)の4年生81人を対象にワークショップを開き、10代の「先生」として、原爆や戦争、平和について説明した。(二井理江)

 高校1、2年のジュニアライター14人が、1~3人ずつ「平和記念公園」「被爆電車」「原爆・戦争映画」「お好み焼きなど戦中、戦後の広島の食」「日本の食料自給率と世界の飢餓」など八つのテーマを設定。テーマごとに車座になった児童10~11人を前に、写真や手作りの資料を見せたり、クイズをしたりしながら分かりやすく話した。

 平和記念公園内の原爆の子の像のモデルになった「佐々木禎子さん」をテーマにしたグループでは、「2歳で被爆した禎子さんは、やけどもけがもしませんでした」と指摘すると、子どもたちは「えー」と驚いた様子。佐々木さんを取り上げた英語の教科書を紹介したり、原爆の子の像にささげられる折り鶴の再生紙を使ったノートを見せたりしていた。

 同小4年西森琴さん(9)は「映画を通して平和をみんなに伝える、って高校生の人が教えてくれた。知らなかったので驚いた。家に戻ったら、お母さんに話したい」。ジュニアライターの高校2年森本芽依さん(17)は「答えられないような質問が出た。もっと勉強しないといけない」と話していた。

(2015年10月12日朝刊掲載)

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