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ジュニアライター発信

10代の目に戦争どう映る ジュニアライターと神戸の中学生が交流 広島

 平和をテーマに取材・活動している中国新聞ジュニアライターは、平和研修旅行のため広島市を訪れた甲南女子中(神戸市)の2年生と交流した。

 小学6年~高校2年のジュニアライター12人と、同中の生徒38人が8~10人ずつ六つのグループに分かれた。自己紹介をした後、用意していた質問を尋ね合ったり答えたりした。甲南女子中からの「新聞で伝えたいことは」の質問に、ジュニアライターは「戦争は子どもを巻き込む。だからあってほしくない、と言いたい」「新聞を読むが、戦争、平和に興味がない人に、戦争体験者の話を10代の目線で訴えたい」と答えていた。

 ジュニアライターからの「神戸空襲について教えてほしい」との問い掛けに、同中の生徒は、1945年2月4日に無差別焼夷(しょうい)弾爆撃を受けたほか、3月17日、6月5日の空襲で市街地が壊滅状態となった話をした。映画「火垂るの墓」の舞台が近所にある生徒は「戦争はあかん。いいことない」と話していた。広島の小学校では原爆について学ぶ一方、兵庫の小学校では阪神大震災について学ぶとして、習った歌を紹介し合うグループもあった。

 同中の山本夏子さん(14)は「ジュニアライターは平和や政治についてしっかり考えていた。私も家に帰って、世界の貧困に関する資料を読んで勉強したい」と話していた。(二井理江)

(2015年9月28日朝刊掲載)

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