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ジュニアライター発信

願いは一緒 戦災学ぶ ジュニアライター 新潟・長岡の中学生と交流

 平和をテーマに取材・活動している中国新聞ジュニアライターと、修学旅行で広島市を訪れた新潟県長岡市の南中2年が、宿泊先のホテル(中区)で、模造紙を使ったプレゼンテーションを通して平和交流した。(二井理江)

 小学6年~高校3年のジュニアライター27人と、南中の2年生149人が参加。ジュニアライターは、広島に落とされた原爆に関して四つのグループに分かれ、「原爆資料館」「平和記念式典」「平和記念公園」「本川小学校」のテーマでそれぞれ発表した。

 「原爆資料館」のグループは、ジュニアライター6人が、展示物がどのように資料館に寄せられるかや、現在の全面リニューアルに伴って撤去される被爆再現人形について説明した。南中の生徒は「展示されない物はずっと見られないのか」「人形の撤去反対の人の理由は何か」と質問。「企画展などで見られる」「人形は、被爆者の様子を全て表現していないにしても、悲惨さが分かりやすく印象に残るから。前に取材した被爆者も『原爆の恐ろしさが分かるから残した方がいい』と話していた」と答えていた。

 一方、南中2年生は、1485人が亡くなった1945年8月1日夜の長岡空襲に関して、「戦災資料館」「長岡花火」「平和の森公園」「南中学校」の4テーマで発表。長岡復興祭(現長岡まつり)の一環として47年8月1、2日に花火大会が復活した経緯や、広島市の被爆アオギリ2世配布事業で95年、広島県外に初めて配布され、平和の森公園内に苗木2本が植えられた説明などをした。

 南中の久川涼佑君(14)は「昨年の平和記念式典に4万5千人も参列したと聞いて驚いた」。ジュニアライターの中学2年岩田央君(13)は「広島と長岡で離れているけど、平和への思いは同じだと感じた。これからの活動に生かしたい」と喜んでいた。

(2015年3月23日朝刊掲載)

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