『ジュニアライター発』 核軍縮セミナーに参加 廃絶への行動 考えた
15年3月2日
「核兵器のない世界をつくるために、何をすべきか」について、ワークショップ形式で優先順位を考える「青少年のための核軍縮 参加型セミナー」(広島県主催)が、広島市中区のひろしま国際センターでありました。中学1年から大学4年まで計42人が参加しました。
まず、大阪女学院大の黒沢満教授、一橋大大学院の秋山信将教授、日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進(そくしん)センターの戸崎洋史主任研究員が講演しました。核兵器をめぐる世界の現状や「核兵器禁止条約」「人道的アプローチ」など核軍縮のためのキーワードを説明。核兵器廃絶までどう世界情勢の安定を図るか、に関する話もありました。
その後、四つのグループに分かれ、核兵器廃絶へ向けて「核抑止(かくよくし)の維持」「核兵器の非正当化推進」など紙に書かれた具体的な措置(そち)16項目に、7段階で優先順位をつけました。私のグループでは、「核兵器禁止条約の発効」という理想に向け、短期的、長期的な措置を組み合わせながら、核兵器廃絶に前向きな雰囲気(ふんいき)をつくるように考えました。
各グループのランキングが完成すると、発表して感想を言い合いました。私のグループは、今ある条約を生かそうと「核拡散防止条約(NPT)の順守」を1位にしましたが、「核テロ防止」や「核原料の輸出管理」を上位へ持ってきているグループもありました。
発表を受け、秋山教授は「核のない世界は、自分たちのため。どうしていくか自分で決めてほしい」と話していました。核兵器廃絶は大人たちが解決する問題ではなく、私たち若い世代からもアプローチしていかなければならないものだと気付きました。(高1二井谷栞)
(2015年3月2日朝刊掲載)
まず、大阪女学院大の黒沢満教授、一橋大大学院の秋山信将教授、日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進(そくしん)センターの戸崎洋史主任研究員が講演しました。核兵器をめぐる世界の現状や「核兵器禁止条約」「人道的アプローチ」など核軍縮のためのキーワードを説明。核兵器廃絶までどう世界情勢の安定を図るか、に関する話もありました。
その後、四つのグループに分かれ、核兵器廃絶へ向けて「核抑止(かくよくし)の維持」「核兵器の非正当化推進」など紙に書かれた具体的な措置(そち)16項目に、7段階で優先順位をつけました。私のグループでは、「核兵器禁止条約の発効」という理想に向け、短期的、長期的な措置を組み合わせながら、核兵器廃絶に前向きな雰囲気(ふんいき)をつくるように考えました。
各グループのランキングが完成すると、発表して感想を言い合いました。私のグループは、今ある条約を生かそうと「核拡散防止条約(NPT)の順守」を1位にしましたが、「核テロ防止」や「核原料の輸出管理」を上位へ持ってきているグループもありました。
発表を受け、秋山教授は「核のない世界は、自分たちのため。どうしていくか自分で決めてほしい」と話していました。核兵器廃絶は大人たちが解決する問題ではなく、私たち若い世代からもアプローチしていかなければならないものだと気付きました。(高1二井谷栞)
(2015年3月2日朝刊掲載)