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ジュニアライター発信

日本語・英語で活動紹介 広島で「国際交流・協力の日」 ジュニアライター 取材内容や感想

 広島市中区であった海外文化に触れるイベント「国際交流・協力の日」に、平和をテーマに取材・活動している中国新聞ジュニアライターも参加し、日本語と英語で活動を紹介した。核兵器廃絶を訴える米国人や紛争から逃れて日本に来た人を取材した経験も話し、平和の大切さを伝えた。

 会場となった広島国際会議場にブースを設け、日頃の活動内容を手書きした模造紙と、紙面パネルを展示。中学3年~高校3年のジュニアライター5人が計5回、来場した家族連れら約60人に発表した。

 被爆証言を聴く「記憶を受け継ぐ」や、8月6日に平和記念公園(中区)で続けるアンケートなどの活動を説明。自分たちでテーマを決めて取材、執筆する特集「ピース・シーズ」は紙面も見せて紹介した。学校で「原爆投下は仕方なかった」と教わった米国人が広島に来て考えを改めたエピソードや、母国の激しい内戦で必死に逃げたカンボジア、アフガニスタン出身の人の体験を、取材した時の感想も交えて話した。

 締めくくりのクイズでは、国際連合が設立された年や、世界に今なお残る核兵器の数など5問を出題。来場者に折ってもらった鶴を並べ、地球を表現するアートづくりにも挑戦した。

 訪れた中国山西省太原市出身の陳傲(チンゴウ)さん(16)は、9月から舟入高(中区)に通う留学生。「広島に来て核兵器廃絶の思いを強くした。同世代の話は親しみやすく、英語を聞いてさらに理解できた。平和を求める若者の輪がさらに広がるといい」と話していた。(山本祐司)

国内外に発信 意識高まった
 1カ月前に準備を始めましたが、本番はとても緊張しました。目の前に大人や子どもがいると焦ってしまい、うまく伝えられなかったと反省しています。それでも、日本語と英語で発表したことで、国内外に発信する意識を高めることができました。英訳は難しかったのですが、聞いた人から「上手だった」と褒めてもらえることもありました。多くの人が折り鶴アートづくりに協力してくれ、平和の種をまいている実感を得ることができました。(高1岩田央)

(2016年11月28日朝刊掲載)

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