×

ジュニアライター発信

記憶の継承へ若者の役割は ジュニアライターと専修大生 意見交換

 ジャーナリズムについて学ぶ専修大の3年生16人が、中国新聞社(広島市中区)を訪れ、平和をテーマに取材・活動するジュニアライター16人と交流した。若い世代で戦争の記憶を継承し、未来に伝えていく方法などを話し合った。

 5、6人ずつ六つのグループに分かれ、約1時間意見を交わした。メディア系の仕事を目指す大学生は「なぜジュニアライターになったのか」「活動は日常生活にも生かされるのか」などと質問。ジュニアライターは「いろんな人に会え、経験を積むことができる」「日頃もニュースを見るようになった」と答えていた。

 ジュニアライターが被爆証言を聞く連載「記憶を受け継ぐ」の記事を見ながら、高齢化が進む被爆者にいま取材する必要性について互いに確かめた。広島と広島以外の平和教育の違いにも話題は広がった。

 大学生は、山田健太教授(言論法)のゼミ生。広島では2日間かけて被爆体験を聞き、原爆資料館などを見学した。長野県諏訪市出身の原光那さん(20)は「広島の人は平和や戦争に関心が高く共感した。周囲にも広島に行ってほしいと伝えたい」。ジュニアライターの高校3年中原維新さん(17)は「大学生は安全保障関連法にも詳しく、見習いたいと思った。自分も将来、ヒロシマを説明できる大人になり平和の大切さを伝えていく」と話していた。(山本祐司)

(2016年4月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ