×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター通信』 平和首長会議で報告 取材や交流 思い伝える 広島

 広島市で開かれた平和首長会議の国内加盟都市会議の初日、僕たちジュニアライター4人が出席し、活動を報告しました。平和をテーマに取材・執筆(しっぴつ)したり、同世代と交流したりしていることに加え、被爆70年の今年実現した欧州スタディーツアーへの参加や、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の取材について発表しました。

 会場には、全国各地の市区町村から100人を超(こ)す首長や担当者が出席。ステージに上がると、マイクを持つ手が震えました。発表の中で、NPT再検討会議を取材した感想として「政治は人が行う。言(い)い換(か)えると、核兵器が造られるのも、戦争が起こるのも、全て人がやっている」と話しました。発言した高校1年の溝上希(のぞみ)さん(16)は「言い終えた後、会場が静まりかえって、すごく張(は)り詰(つ)めていた。実際に政治を動かす人たちに思いをちゃんと伝えられたと感じた」と語っていました。

 いくら平和活動をしてもそれが政治家や指導者に届かなければ、本当に争いや核兵器をなくすことにはつながりにくい、と僕は考えます。自分たちの活動に自信を持ち、しっかりと意見を伝えれば、政治家らは受け止めてくれます。今後も発表の機会があれば、逃(のが)さず、ジュニアライターの活動と意見を伝えていきたいです。(高2谷口信乃)

(2015年11月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ