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ジュニアライター発信

ノーベル平和賞授賞式前のイベントに参加 喜び共有 学び伝える思い新た

 平和記念公園の元安川親水テラスでも、ノーベル平和賞のお祝いイベントがありました。キャンドル千個に火をともし、「ICAN with you」の文字を浮き上がらせました。

 「インスタ映え」も意識して原爆ドームを背景に写真を撮り、世界に発信する試みです。ノルウェー入りしたICANの中心メンバーからも早速「広島発の素晴らしい行動」とツイッターで反応がありました。

 友人から誘われ、私もキャンドルを並べたり火を付けたりするお手伝いをしました。広島女学院の大先輩のサーロー節子さん(85)を誇りに思うとともに、オスロにいるサーローさんとつながり、喜びを共有できたと感じました。

 私は高校時代に中国新聞ジュニアライターとして活動しました。核兵器禁止条約が成立した7月、頭に浮かんだのは取材で出会った被爆者の皆さんでした。被爆者からの訴えが、条約実現とノーベル平和賞に結び付いたのだと思います。条約に署名するよう、核保有国に堂々と訴えたサーローさんの受賞演説の全文を読み、確信しました。広島の大学生として世界の問題に関心を持ち、学び、被爆体験を受け継いでいく意思を新たにしています。(広島女学院大1年 岡田春海)

(2017年12月18日朝刊掲載)

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