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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 ケニアに住むマサイの人の暮らし 文字使わず歴史を継承

 アフリカ・ケニアに住むマサイの人たちの生活を紹介する国際協力機構中国国際センター(JICA中国)のイベントが、広島市中区の広島YMCAで開かれ、現地に住むジャクソン・オレナレイヨ・セイヨさん(推定で43歳)と妻の永松真紀さん(50)が、牛を飼う昔ながらの暮らしやライオン狩りなどの文化について語りました。

 永松さんは北九州市の出身で、旅行関係の仕事でケニアを訪れたときにジャクソンさんと出会いました。マサイの人は自分の誕生日を知らず、牛乳と生血などが主食。もともと文字は持たず、話し言葉で豊かな文化や歴史を受け継いでいます。ジャクソンさんたちにはごく当たり前の習慣が、私には驚きの連続でした。

 首都ナイロビのスラム街でストリートチルドレンのための学校を運営する早川千晶さん(51)も参加し、大都市で貧困に苦しむ子どもたちがいる現実を語ったり、子どもたちと歌っているアフリカン・ミュージックを披露したりしました。音楽は思わず体でリズムを取りたくなる明るさです。ケニアについての興味がどんどん湧いてきました。

 早川さんは「世界中に友達をつくり、つながることが平和をつくる」と言いました。私も、さまざまな文化を学びながら、世界の人たちと仲良くなりたいです。(中1桂一葉、写真も)

(2017年12月12日朝刊掲載)

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