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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 オバマ氏広島訪問1年でコンサート 奏でる幸せ 音色に込め

 米国のオバマ大統領(当時)の広島訪問から1年がたつのに合わせ、広島市中区の原爆ドーム前で、平和を発信するためのコンサートが開かれました。安佐南区出身のピアニスト萩原麻未さん(30)の演奏と、広島インターナショナルスクール(安佐北区)児童の合唱がありました。

 萩原さんは、平和を祈(いの)る時によく弾(ひ)くというバッハの「アヴェ・マリア」や、ショパンの3曲を心が穏(おだ)やかになるような音色で奏でました。続いて2~5年の児童26人が、萩原さんの伴奏(ばんそう)で、のびやかに2曲を歌いました。中でも「へいわくんくん」という曲は「へいわはどこにかくれてるのかな」など、児童が歌詞を考えたオリジナルです。

 コンサートはNPO法人「音楽は平和を運ぶ」(中区)が主催(しゅさい)。祖父母が被爆した萩原さんは「この場で音楽を演奏できる幸せをあらためて感じた。人々が音楽を聴(き)いて感動できる平和な世界になってほしい」。合唱に参加した2年マリカ・ハードさん(8)は「地球全体に平和がうつっていくように願って歌った」と話していました。(高2松崎成穂)

(2017年6月19日朝刊掲載)

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