×

ジュニアライター発信

原爆と空襲 互いに学ぶ ジュニアライターと長岡の中学生 広島市南区

 中国新聞ジュニアライターは、修学旅行で広島市を訪れた新潟県の長岡市立南中2年生約140人と南区のホテルで交流した。

 交流は6回目。中学1年~高校3年のジュニアライター16人が参加した。月1回の本紙特集面「ピース・シーズ」について発表したメンバーは、長岡にも落とされた模擬原爆、広島の復興を支えた菓子などを、スライドを使い解説した。被爆証言を聴く連載「記憶を受け継ぐ」についても「平和の実現はあなたたちに託す」「しっかり勉強して世界を見てほしい」という被爆者の思いを伝えた。

 南中の生徒は、約1500人が犠牲になった1945年8月の長岡空襲や慰霊の「長岡花火」について調べた平和新聞を発表した。空襲経験者の話を聞く大切さに触れ、「空襲を経験していない自分たちにできるのは、学んだ内容を伝えること」と力を込めた。

 参加者全員で「平和な世界を築くため自分にできる行動」をテーマに意見も交わした。初めて広島を訪れた南中の鈴木乃愛(のあ)さん(14)は「原爆の恐ろしさは想像以上。ジュニアライターと話して平和を学ぶ関心が高まった」。ジュニアライターの中学2年伊藤淳仁さん(14)は「同世代と会い、平和の大切さを身近な人に伝える重要さに気付いた」と話していた。(山本祐司)

(2017年3月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ