×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 平和フィールドワーク 戦争との関係学ぶ

 私が通う広島修道大協創中・高(広島市西区)の高校1年生たちが、夏休み中に自分の住む地域について知るフィールドワークを行いました。各グループが、宮島(廿日市市)や旧広島陸軍被服支廠(ししょう)(南区)などで戦争の歴史との関係を学んだ感想を聞きました。

 大久野島(竹原市)に行ったグループは毒ガス資料館を訪れました。岡田奈流(なる)さん(15)は「ウサギの島のイメージしかなかった。島で毒ガスが造られて人々に被害を及ぼしたと初めて知った」と話しました。

 藤井幹文さん(15)は呉市の大和ミュージアムで戦艦の設計図を見て「素晴らしい完成度。技術の力を、もっと平和のために使えるはずだ」と考えたそうです。

 被爆建物の被服支廠などを訪れた石井あゆみさん(16)は「原爆の悲惨さが今もここに残っていると思った」、粟谷龍さん(16)は「初めて建物を見た。原爆の恐ろしさをもっと知ってもらいたい」と話しました。

 宮島に行った生徒たちは、被爆した被災者が大勢運ばれてきたと地元の人から聞きました。各グループは発表会で体験を報告する予定です。(高2桂一葉)

(2021年10月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ