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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 修学旅行生と交流会 史実の継承 多彩に提案

 安田女子高(広島市中区)の生徒会役員たち22人が先月、修学旅行で広島を訪れた和洋九段女子高(東京)の2年生82人と中区のホテルで交流しました。「76年前の被爆の史実を次世代へ語り継ぎ、繰り返さないためにはどうすればいいか」をテーマに話し合いました。

 11グループに分かれ、最初に各自の意見を付箋に書き出して、共有しました。私が参加したグループでは、「幼少期から平和学習を受ける」「ドラマや本などを活用し、身近なところから原爆について学ぶ」などのアイデアが出ました。

 みんなで議論を深めた後、班ごとに発表しました。他のグループからは「年々減少している被爆者の肉声をビデオに収録する」「移動式の平和資料館を建設する」など、多彩な提案が出ました。

 和洋九段女子高の熊王千華(くまおう・ちか)さん(17)は「広島の同級生は、東京と比べて原爆に関する知識の量が違うと感じた。原爆投下を単なる歴史ではなく、自分と関係があることとして捉えたい」と話していました。これからも、さまざまな意見や価値観を持つ人と平和について語り合い、自分の知識や考えを深めていきたいです。(高2岡島由奈)

(2021年12月27日朝刊掲載)

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