『ジュニアライター発』 自分ごと化プロジェクト
21年10月12日
各国の社会問題 若者共有
私は「自分ごと化プロジェクト」という取り組みに参加しています。毎週、テレビ会議システムを使って日本と海外の若者をつなぎ、交流します。昨年11月から始まり、一つの国について2カ月かけて学んでいます。これまで5カ国の人たちから話を聞きました。
代表理事を務める米国ブラウン大4年の鈴木健斗さん(22)が「世界中に友だちをつくることが、外国や社会問題について『自分ごと』として感じられる第一歩だ」という思いから始めました。毎回、主催者による各国の紹介などを聞いた後、グループに分かれて話し合います。最初は、自国の好きな観光地や郷土料理などについて知り、打ち解けていきます。そして、解決すべき社会問題を共有していきます。
アフリカ・ルワンダでの大虐殺の経験者から話を聞く機会もありました。痛みを知る当事者の声こそが人々の心に響くと実感し、広島・長崎の被爆体験を私たち若い世代が語り継いでいく必要性を感じました。
9月からは、デンマークがテーマのセッションが始まっています。通訳が付いており、英語が話せなくても無料で参加できます。https://personalizationpro9.wixsite.com/mysite (高2岡島由奈)
(2021年10月12日朝刊掲載)