×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 広島サミットユースフォーラム 中高生 戦争・平和に高い関心

 「G7広島サミットユースフォーラム」が2月26日、広島市中区の広島国際会議場でありました。5月に市内である先進7カ国首脳(しゅのう)会議(G7サミット)に向けて、中高生に戦争や平和について考えてもらおうと広島サミット県民会議が企画しました。

 会場にいる大勢(おおぜい)の同世代に関心の高さがうかがえました。安佐南区出身で俳優(はいゆう)の綾瀬はるかさんや、舟入高(中区)と安芸府中高(広島県府中町)の生徒、被爆者の田中稔子さん(84)が登壇(とうだん)しました。

 綾瀬さんは、報道番組で被爆者や戦争体験者と対話した経験から「体験を直接聞くことがどれほど貴重(きちょう)か実感した」と振(ふ)り返りました。90以上の国・地域で証言(しょうげん)した田中さんは「世界の首脳たちは友人の頭上なら核兵器を落とせないはず。皆さんも世界に友人をつくって」と呼びかけました。

 安芸府中高は、平和記念公園の「原爆の子の像」のモデル、佐々木禎子さんについて伝える紙芝居(かみしばい)を披露(ひろう)し、豊かな表情(ひょうじょう)とせりふや効果音(こうかおん)で表現しました。舟入高は生徒自作の脚本(きゃくほん)による原爆劇(げんばくげき)を紹介(しょうかい)しました。

 田中さんの「自分の得意なことを生かして平和の大切さを発信してほしい」という言葉が心に響(ひび)きました。ジュニアライターの活動で文章を書くことや興味(きょうみ)のある被爆建物について調べ発信しようと思います。(中3吉田真結)

ジュニアライター新メンバー募集

 「中国新聞ジュニアライター」の新メンバーを若干名(じゃっかんめい)募集(ぼしゅう)します。この春からの中1~高3が対象(たいしょう)。詳(くわ)しい応募(おうぼ)方法はヒロシマ平和メディアセンターのウェブサイトを見てください。3月16日締(し)め切りです。

(2023年3月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ