×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 自らオンライン署名集め G7首脳に核廃絶訴え

 私(わたし)は5月の先進7カ国首脳(しゅのう)会議(G7サミット)で広島に集う首脳たちに「被爆者から直接証言を聞いて核兵器廃絶(はいぜつ)のための議論(ぎろん)に生かすこと」と「十分に時間を取って原爆資料館を真剣(しんけん)に見学すること」を要望するオンライン署名(しょめい)を始めました。インターネットサイト「Change.org」に13日現在で1万8千筆以上が集まっています。

 ジュニアライター活動や原爆養護ホームに暮(く)らす被爆者との交流活動を続ける中で、核兵器の恐(おそ)ろしさをもっと知るべきだと感じてきたことが署名呼びかけのきっかけです。

 中学2年のとき、初めて被爆者と交流しました。爆風で体中にガラスが刺(さ)さりながらも一命を取り留めたその女性は、被爆を理由とする差別に苦しんだそうです。核兵器に対する強い憤(いきどお)りと、廃絶に向けた行動の大切さを痛感しました。G7の首脳も一人の人間として被爆者と向き合い、核なき世界をつくる決意をしてほしいです。

 国際交流のイベントで出会った中3の大林美晴さん(15)=川崎(かわさき)市=と「G7広島サミットを成功させたいU20」を結成しました。大林さんは「被爆地で開くサミットを核兵器廃絶の転換(てんかん)点にしてほしい。被爆者から話を直接聞くことのできるチャンスを逃(のが)さないで」と首脳たちに訴(うった)えます。

 署名は今月下旬(げじゅん)まで集め、外務省のG7広島サミット事務局に提出します。G7各国の大使館にも送ります。https://www.change.org/RequestToG7(高3岡島由奈)

(2023年3月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ