ジュニアライター発信

　広島なぎさ中・高（広島市佐伯区）で学ぶ留学生に英語で平和記念公園（中区）を案内する同高のプログラム「留学生ガイド」に先月、参加しました。高校１、２年生計１０人が、中学に短期留学していたタイの生徒６人を担当しました。

　一緒に公園内を歩いて慰霊碑（いれいひ）を巡（めぐ）り、原爆資料館を見学。原爆が投下される前の広島の街並みなどについて説明しました。原爆ドームそばの動員学徒慰霊塔（どういんがくといれいとう）では、１９４５年８月６日に大勢の学徒が市中心部での建物疎開作業（たてものそかいさぎょう）や軍需工場（ぐんじゅこうじょう）への動員中に犠牲（ぎせい）になったことを伝えました。

　タイでは、授業で核兵器について学ぶ機会が少ないそうです。広島では学校で被爆者の証言を聞くことを紹介しました。

　初めての経験だったので緊張（きんちょう）しましたが、案内するため私自身が原爆について詳（くわ）しく学ぶことができました。来月はデンマークからの留学生も案内します。広島の実情や歴史をしっかり伝えられるよう準備したいと思います。（高１竹岡伊代莉）

（２０２４年１０月１４日朝刊掲載）