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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 フィリピン研修 スラム街 貧困の現実学ぶ

 広島学院中(広島市西区)のフィリピン研修で8月、マニラ首都圏ケソン市にあるスラム街を訪(たず)ねました。

 このスラム街には、ごみ袋(ぶくろ)が積み上げられていて、強烈(きょうれつ)なにおいが鼻をつきました。ここで暮(く)らす人たちは、ごみ袋の中身を分別し、売れるものを売って生計を立てているそうです。不衛生な環境(かんきょう)で、生きるために必死で働いている人たちの姿(すがた)が強く印象に残りました。

 スラム街に設けられた「子ども食堂」も視察(しさつ)しました。子どもたちはおいしそうにご飯を食べ遊んでいましたが、彼(かれ)らの将来(しょうらい)を考えると、この笑顔がいつまで続くだろうかと心配になりました。

 研修を通して、世界の貧困(ひんこん)問題を解決する必要性を感じました。現地で会った子どもたちの笑顔が続く平和な社会をつくるため行動したいです。(中3川鍋岳)

(2024年10月14日朝刊掲載)

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